【KPI設計】KPIには2つの数字を使う

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最高の結果を出すKPIマネジメント

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著者は、もともとリクルートでKPIの設計に関わっており、
様々なビジネスやプロジェクトの経験を経て、こちらの本を執筆されていると思います。

私もこちらの本を参考にさせていただきながら、
日々のKPI設計などに取り組んでおります。

KPIには2つの数字がある

今回はKPIについて、話していきたいと思います。
普段の事業でKPIと聞くと、様々な数字が出てくると思います。

例えば、売上金額・受注率・アクティブ率・訪問人数など
実に様々な数値がKPIとして用いられております。

今回KPIについて重要なことをお伝えします。
それは、KPIに用いる数値には観測値変化率の2種類あることです。

具体的な例

観測値

  • 売上金額
  • 訪問人数
  • PV数

変化率

  • 受注率
  • アクティブ率
  • マーケットシェア

このように定義される2つの数値がKPIとして利用されます。

  • 観測値=数として特定時点で観測できるもの
  • 変化率=前後の比較を持って評価するもの

どのように使い分ける

それでは、観測値と変化率をどのように使い分けるのか説明してまります。

観測値のKPI

こちらは、特定時点観測値を評価します。
たとえば、営業として今年度の目標売上金額があります。
年度目標金額を12分割したときに、1ヶ月分の金額は1千万としましょう。

このような場合は、1月の売上金額、2月の売上金額といったように、
月末という特定時点売上金額を観測することになります。

観測値を見る場合、前月の増減を比較するよりも、
毎月達成するべき金額に達しているのか否かで状態を判断します。

変化率のKPI

一方で変化率のKPIはどうでしょうか?
これは受注率やアクティブ率のように、前よりも良くなったか否かが重要です。

営業の案件受注率であれば、前の月より向上しているか否か。
サービスを運用している場合は、解約率が前月より下がったか否か
つまり、前の期間と比較して判断する数値になります。

2種類の数値を使い分けてKPI設計

これまでに、KPIとして2種類の数値があることをお伝えしました。
これまでの内容を踏まえて、実際にKPIを設計する際に
考慮しなければいけない点をお伝えします。

観測値・変化率どちらを使うべき?

まず、2種類ある数値のどちらを使うべきでしょうか?
それは、あなたのミッションや部署の役割に応じて変わります。

例えば、営業部門のように年間の売上予算が決まっているような場合には、
毎月達成するべき数値は明確に存在しているはずです。
その値をKPIとして、年間予算達成を考慮する際には、観測値を用いるべきでしょう。

一方で、ゲームの運営をしており、
利用者全体のアクティブ率を上げるようなミッションがある場合はには、
毎日のアクティブ率として変化率を比較し、
昨日より少しでもアクティブ率が上がるように努めるでしょう。

このように、KPIの数値として観測値変化率のどちらを扱うかは、
ミッションや役割によって変わります。

あなたのミッションは何かを明確に見定めて、
そのミッションを達成するために評価する数値を考慮すれば
自ずと観測値か変化率のどちらになるかわかると思います。